
試用期間ありで未経験でweb制作会社に入社できた私ですが、大変なのは入社した後でした。
経験のある言語はHTML、CSS、JavaScriptでしたが、入社後に扱った言語はPHP。
任された業務はHTML、CSSで作られたサイトをPHPを用いてWordPress化するというものでした。
PHPは初めて扱う言語でしたが、自分で調べて、少しずつ進めていきました。
試用期間ということもあり、プレッシャーはありました。
“スラッシュ”ひとつ抜けていたエラーを解決するのに、半日かかったこともあります。
しかし業務ですので、「できませんでした」なんて通用しません。
わからなかった部分を帰宅後に調べ、次の日に試してみる。という毎日でした。
経験のなかったPHPも1ヶ月も経つ頃には少しずつなれてきて、WordPressの導入からカスタムも少しできるようになってきました。
会社で学んだ技術で、今こうしてブログを立ち上げることもできています。
「やらなければならない環境に身を置くことが、自分を成長させる」ことを実感しました。
実際の仕事内容は「独学」と何が違うのか?
未経験で入社したweb制作会社にて、試用期間中どんな業務を任されたか。
その仕事内容は今まで取り組んできた「独学」と、どう違うのか?
私の経験に基づいて紹介したいと思います。
- サイトの修正
- サイトの構築
- サーバー等の管理
サイトの修正、更新作業
入社後、最初に任せていただいた業務が、運用しているサイトの更新です。
webサイトに掲載している内容の修正や、変更があった場合の更新作業を行っています。
主な内容は、文章の修正や、画像の差し替えなどです。
他の人が構築したサイトを修正することで、コードを見る能力が養われます。
だんだんと扱いにくいコードの特徴もわかってきて、記法に則った、「他の人が見やすいコード」を書けるようになってきます。
そして何よりも、自分のサイトではなくお客様のサイトを修正するわけです。
修正した内容をサイトにアップするのも緊張感がありますし、
独学では得られない経験です。
サイトの構築
サイトの修正や更新作業とは異なり、イチからサイトを作っていく業務です。
私の会社ではプランナーの方が、お客様とやりとりし、要件定義、サイトマップ、ワイヤーの作成を行います。
それを元に、デザイナーがデザインを行います。
そして我々がコーディングする。
実際はスムーズに順番通りに行くことはなく、デザイナーがデザインを作るのと並行して、ワイヤーのみでコーディングを行います。
先方から画像等をいただいていない場合は、仮画像を用いて作成する。
納期を守るために臨機応変に対応します。
Web業界に入る前、納期のことをよく聞きますが、本当に納期は厳守です。
サイトマップが出てきた時点で、工数の提出。
そのスケジュール通りにサイトを構築しなければなりません。
どこの業界もスケジュールは大事ですね。
エラーばかりで間に合いそうにないこともありますが、
周りの方に助けていただきながら、進めています。
納期が意識づくのも実務経験で得られるスキルのひとつです。
サーバー等の管理
会社で借りているサーバーやドメインの管理です。
更新日や月額費の管理を行なっています。
また、新しくサーバーを借りる際のプランを検討したりしています。
独学でサーバーを借りてドメインを借りているいる方は少し知見があるかと思いますが、
私はとても苦労しました。
(というか今もかなり苦労しています。)
レンタルサーバーのプランの選定や、
サブドメインを発行して、DNS設定してテスト環境を構築すること。
まだまだ私の知らないことももちろんあります。
サーバー関係の業務は、私が入社後一番苦労しています。
本で勉強したことを実務で肉付けしていく毎日です。
サーバー関連の本を読むと「定義」や「なんのためのものか」等が書いてありますが、
実際の業務で操作しないとわからないことあり、経験しないと理解できません。
より実務経験重視になるweb業界
入社してみてわかることは、やはり会社に入ってみないとわからないことが多い。
他の人とのコミュニケーションや、納期の感覚が養われるのは、実務経験を積んでこそだと思います。
それに技術面でも、独学で得られるスキルと、実際の業務で得られるスキルは、スピードも質も違うと実感しました。
会社にありがたいことに採用の応募をたくさんいただきますが、
やはり実務経験がないと採用は厳しくなってしまいます。
これから、より実務経験が求められるので、未経験の転職はより難しくなると思います。
コロナ禍での未経験採用枠は23%ほど減少したようです。
しかし、私のように実務未経験でもweb業界へ転職が可能です。
20代でも30代でも40代でも、思い立った時が一番若くて、何を始めるにも遅いことなんてありません。
転職という選択肢がもっと当たり前の世の中になってほしいと、本当に思っています。
転職は「どう在りたいか」を実現させるための手段です。
あなたの「どう在りたいか」への第一歩を踏み出すきっかけになれたのなら、幸いです。