
「このまま今の会社にいていいのか?」
と、漠然とした不安を感じ始めた当時25歳、新卒1年目の私は、本を読み始めました。
今まで小説はおろか、活字を読むことに苦手意識があり、ビジネス本や自己啓発本に触れることはありませんでした。
そんな私が転職を考え始めたときに読んでよかった本、読みやすかった本を紹介します。
- 転職を考えた時に、読んでよかった本。読みやすかった本。
- 「転職の思考法」/北野唯我
- 「転職と副業のかけ算」/moto
- 「嫌われる勇気」/岸見一郎・古賀史健
- 「新世界」/西野亮廣
- 本を読んだ後が大事/li>
「転職の思考法」/北野唯我
「このまま今の会社にいていいのか?」
という、まさしく私の心境を表したコピーにやられ、手に取った一冊です。
転職に悩む若者が主人公のストーリー調の内容で読みやすい。
どのような業界に参入するか、その業界をどう見極めるか、の指標はこの本によって得られました。
10年前と全く同じサービスを同じ顧客に売っている会社は避けろ。今から参入しても代替可能な存在になってしまう。
この内容をはじめ、次に転職するべき会社とその見極め方が細かく記されています。
マンガ版も発売されたようなので、活字が苦手な方も、転職するしないにかかわらず、おすすめです。
「転職と副業のかけ算」/moto
この本の中で為になった部分は「軸ずらし転職法」というもの。
現在の職種や業種から全く別の職種や業種に飛び込むのではなく、徐々に軸をずらした転職活動をする。
例えば、まったく別の職種や業種に就きたいとします。
まずは職種のみ変え、転職活動をし、その次の転職で業種を変える。
転職をする際に大事なことは、二度目の転職を見据えて、一度目の転職を行うこと。
そうすることで、「未経験」という肩書が少し緩和されるうえに、自分の転職活動にストーリーが生まれます。
「軸ずらし転職法」の他、現在の職業と副業のかけ合わせ方など、実践的な内容が記されています。
「嫌われる勇気」/岸見一郎・古賀史健
いわずと知れた名著。
心理学の本というと、とっつきにくく、わかりにくい言葉が並べられているのではないかと思ってしまいますが、そうではありません。
「哲人」と「青年」の二人のみの登場人物と会話形式の内容で、とても読みやすい。
好きな考え方は「自分と他人の課題の切り分け」という考え方です。
自らの生について、あなたにできるのは「自分の信じる最善の道を選ぶこと」、それだけです。
一方で、その選択について他者がどのような評価を下すのか。これは他者の課題であって、あなたにはどうにもできない話です。
(中略)
なぜ他者の視線が気になるのか?アドラー心理学の答えは簡単です。
あなたはまだ、課題の分離ができていない。
本来は他者の課題であるはずのことまで、「自分の課題」だと思い込んでいる。
当時の私の課題は「転職に踏み込めずにいること」でした。
私の転職について、意見を言う、評価することは他人の課題であり、私の課題ではありません。
自分の課題と、他の人の課題を切り分けることで、課題はとてもシンプルなものになります。
転職というジャンルのみならず、お勧めです。
「新世界」/西野亮廣
印象に残っている内容は、
「お金持ちではなく、信頼持ちになれ」
クラウドファンディングというものがこの言葉を示しています。
いくらお金はなくとも信頼さえあれば、皆が協力してくれるのがクラウドファンディング。
今の時代、お金だけを追いかけるのは愚かです。
「転職」なんて言葉がでてくることはないが、仕事や人生について前向きにさせてくれます。
この本を読んだ後「行動に移してやろう!」という気になる一冊です。
本を読んだ後が大事
本を読むにあたって、最も大事だと感じたのは読んだ後です。
よく「本を読んだだけでは意味はなく、読んだ後に何をするか」とありますが、その通りです。
私は当時、本を読んだ後は必ず「印象に残った言葉や考え方」と「この本を読んで何を行動に移すか」をiPhoneのメモに残していました。
今でも見返すことはたまにあるし、せっかく読んだ本、読んだ時間を無駄にしたくないと思いました。
難しいことは書かずに、どんな言葉が印象的だったか、どんな考え方を意識していくか、をメモすれば十分だと思います。
「転職」という選択がもっと当たり前に、もっと前向きになりますように!